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  • 2024.01.13 Saturday
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さあ世界を征服しよう!−515 旬に重ねる万里子の面影

「あいつが悲鳴を上げてたのを俺は分かってやらなかった。それで限界が来たんだ。
 万里子が俺を捨てたのは俺が裏切ったからだったんだ……。
 でもさあ、酷い話だよ、可哀想にさ、…。」
 晃の言葉が途切れる。
「…あいつは今も俺があいつを愛してるって知らないんだ。
 俺の心は初めて会った瞬間から全く変わってないのに…。
 万里子は俺に愛されてないってそう思ってたんだ。ずっと…。」
 ロバートは黙って聞きながら同情より晃に怒りを感じた。
 シュンがマリコのお腹にいる時にアキラは裏切ったのか…酷い奴だアキラ…。
「俺はなんて馬鹿だったんだ……万里子が旬を産むまで待って、いや、
 あいつが俺を許すまでずっと待てばよかった。俺は性欲を我慢できなかったんだ…。」
 晃は泣いて泣いて……ロバートは黙って晃の気持ちが落ち着くのを待った。
 その間に旬は甘栗と一緒にお風呂に入って笑顔で部屋に戻った。
「ふ〜、気持ちよかった。」
 頭をバスタオルで拭きながら暗い部屋に入って電気はつけずCDをかけた。
 旬の好きな音楽が流れて旬はベッドに座ってぼんやり音楽を聴いた。
「旬……。」
 晃は立ち上がってベッドに座る旬の側に行き、旬の顔をじっと見た。
 濡れたサラサラの髪、大きなキラキラの黒い瞳、万里子にやはりそっくりだ。
「久しぶりに見ると…やっぱり似てるな……ほんとに万里子にそっくりだ…。」
 旬がパジャマでベッドの端に座って窓の外を眺める。
 ぼんやり外の夜景を見る旬、その顔が晃の眼に長い黒髪を纏う万里子に見えてくる。
 小宮殿で愛し合った万里子。手を握って何度も愛を囁いた万里子。
 晃、愛してるわ。
「万里子…俺…もう万里子に会えない……。」
 ロバートは腹が立った。父親としての感情より男としての感情が勝っている晃に。
 こうしてアキラはシュンにマリコを重ねてきたんだな…シュンという人間を見ないで。
 ロバートは怒りもマリコへの想いも胸にしまい目を閉じアキラの側でじっとしていた。
 美しい夜景と小さな旬の姿を見ながら晃とロバートは黙っていた。
 真夜中、旬が眠ってから晃の様子を見てロバートは聞いてみた。
「…あの…お前がマリコを求め過ぎたって言ってたけど…そんなにか?」
「え?」
 晃は真面目なロバートが何を聞きたがってるか気付いてちょっと意外な顔をした。
「う…うん。かなり…毎晩…日曜なんかは俺自分でも死ぬんじゃないかと思うくらい。」
「…10回くらいか…?」
「……数えてないけど丸一日…。」
「嘘だろ?お前…よく生きてたな?それはマズイぞ!
 それじゃあマリコはたぶん炎症起こしてたと思うぞ!」
「え…炎症?」
「そうだよ、マリコの…女性の…部分が…。」
 ロバートは赤くなって恥ずかしそうにもごもご言ったが、
 晃はそんな事考えた事もなかったのでびっくりした。
「…そ…そうだったのか…俺なんてことを万里子に…。」
 晃は改めて自分の精神的な幼さから万里子の身体の負担も考えず自分の身勝手な
 欲望を押し付けていたんだと気付いた。
「考えてみろ…もしシュンがあのまま売春をさせられて数十人にされていたら…
 それと同じだ。」
 晃はうな垂れて、身じろぎもしないのでロバートは言い過ぎたと後悔した。
「ごめん…アキラは悪気がないのに…。」
「いいや、俺が悪かったんだ。」
 ファンクラブも怒らせて晃はもう万里子の側に行けないと思って泣いた。
 謝りたいのに、一言さえ伝えられない…。


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また来てね
ばっばぶばぶ(俺の出番が少ないぞ!!)
万里子…

でも妊娠中の浮気って多いんだよね〜。
俺には考えられない。

台風上陸、こわいよ〜〜、みんな気をつけてね〜〜〜〜!!

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