桐生親子の事件録αー4 クリスのお迎え

美青年は楽団の楽曲に合わせてその場で万里子をリードして華麗なダンスを踊った。
「俺の妻と踊らないで!!!」
無能でバカな夫をしり目に華麗に踊り終えると二人で馬車へ向かった。
しずしずと二人は馬車に乗り、美青年の一声で走り出す。
「行け!」
主人の号令に合わせて御者席に座る黒髪の男が馬に鞭を打ち、馬車がずんどこ動き出した。
晃は慌てふためき、周囲を見回すといつの間にかその辺で見ている自転車に乗った
野次馬の兄ちゃんを蹴り倒して、自転車を奪うと馬車を追いかけて走った。
「まりこおおおおおおおおおお!!!」
必至でペダルをこいで、馬車の後ろすぐそこに迫ったが、追いつきそうになると馬車は
すーっと遠くに行く。必死で晃は走った。ペダルが何故か異常に重い。
「パンクしてるのかあ???」
重くて苦しくて仕方なくても走って、走って、走りながら、
ふと昔も誰かを自転車で追いかけたと晃は思った。
あと少しと手を伸ばすと、手が届きそうだ。
手が届いたら無理にでも乗り込んで万里子を奪い返そうと考えていたのに
四頭立て馬車は突然空へ飛びたち、遠いお空にスーッと消えていった。
青空に消える馬車に向かって晃は叫んだ。
「待て、待ってくれえ、嫌だ、いやだよおおおおおおおおおお。
万里子、行かないでくれえええ、まりこおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
晃の耳元に旬の声がはっきり聞こえた。
「ザマーミロ。」

この恐ろしい夢を見て晃は旬が万里子を痩せさせて家から出て行くように仕向けていると
妄想した。
出て行かないで、俺を捨てないで!!被害妄想の晃は捨てられない為にも
万里子には太っていてもらいたい。晃は弁当を大量に買って家に帰った。
「ただいま万里子、お腹減ったか??」
旬は弁当の匂いに敏感に感づき、ぽてぽてあるく万里子を追い越して晃に蹴りをくらわす。
どうッと倒れた拍子に玄関に弁当屋で買った弁当が散乱!!
しかし晃にはまだコンビニで買ったデザートが左手に残っている。旬は晃に命じた。
「それをこっちに渡せ。」
「渡すかああ!」
晃と旬の親子対決が始まる。しかし、
キックボクシングと合気道の天才である旬に運動不足の晃はあっさりボコボコにされた。
「くう〜…。」
万里子は倒れた晃の頭をを撫でた。
次の日はもう少しこずるくなった。旬が万里子を連れてお散歩に行くと、
会社に行かずに戻って来た晃が食料をたくさん買い込み、こっそり寝室に持ち込んで隠すと、
会社に行きなおした。
万里子を散歩させて戻った旬は夕飯の買い物に行こうとして寝室のドアの異変に気付いた。
晃が戻ってくる可能性をシュミレーションしていた旬は寝室のドアにトラップを
仕掛けておいた。ドアの間に小さな紙を挟んでおいたのだ。
その紙が落ちているので中を調査。隅々見渡し、ベッド下を調べると食料を発見。
「あの野郎。」
全て没収。何食わぬ顔で帰った晃はお夕飯が少なくて涙目の万里子を慰めながらも
後でいっぱい食べさせてやろうと笑顔でニマニマしている。
旬が片付けている間に夫婦で寝室へ。しばらくすると晃は飛び出した。旬は知らぬ顔で尋ねる。
「どうかしたか?」
俺が買った食料返せと言いにくい晃は唸った。
「ううううううううう、クソガキ!!」



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晃と旬が夢を見ている時点では金髪美青年がクリス・スワンだとは

知らないです。

JUGEMUブログへの記事移動で変えちゃった。テヘ
青アキラ3


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  • 2020.02.18 Tuesday
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